小沢氏不起訴 法廷攻防へ 人権派ら異色弁護団 検察も総力戦(産経新聞)

 1月23日、約4時間半にわたる最初の任意聴取を終え、記者会見で身の潔白を訴えた民主党の小沢一郎幹事長。その隣にいたのは小沢氏側が付けたとされる衆院議員、石川知裕(ともひろ)被告(36)の弁護人だった。小沢氏の立件を視野に入れ、石川被告らから供述を引き出そうとする「最強の捜査機関」。これに対し、小沢氏側は“実力派”で知られる弁護士が連日接見に訪れ、石川被告らを強力にサポートし、両者のギリギリの攻防は起訴直前まで続いた。

 「簡単には自供させられないかもしれないな」。ある検察幹部は石川被告に付いた弁護人の名前を聞き、懸念を示した。石川被告の弁護人となったのは、オウム真理教の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚や山口県光市の母子殺害事件の被告らの主任弁護人を務め、死刑廃止運動を先導する“人権派”の安田好弘弁護士だった。

 さらに、石油卸会社「石橋産業」をめぐる巨額手形詐欺事件や泉井石油商会脱税事件などを担当した検察OBの木下貴司弁護士が選任された。両者の間での意思疎通はないとされ、“異色の弁護団”となったが、徹底抗戦の姿勢は同じだ。

 公設第1秘書の大久保隆規被告(48)にも、検察OBと、小沢氏の秘書だった弁護士が付いた。

 対する特捜部は、ベテランの吉田正喜副部長が複数回、石川被告の取り調べに当たったほか、逮捕された3人の中でもっとも口が堅いとされる大久保被告には、途中から大阪地検特捜部で容疑者を自白に追い込む“割り屋”として知られる検事を投入するなど総力戦で臨んだ。

 水谷建設元幹部らが石川、大久保両被告に渡したと供述した計1億円の裏献金について厳しく問いただし、吉田副部長は「証拠は十分ある」と詰め寄った。

 一方、昨年3月の西松建設の違法献金事件で大久保被告が逮捕された際には「秘書の犯罪」として見送られた小沢氏本人の聴取についても、今回は事件の性質が異なるとして、2度にわたり行われた。

 計約7時間半にわたり、小沢氏と対峙(たいじ)したのは、副部長の下で事件をまとめる主任検事の木村匡良検事。当初は副部長を起用することも検討されたが、昨年4月から継続して捜査にあたり、政治資金規正法に精通していることから抜擢(ばってき)されたという。

 石川被告らは容疑内容については認めたものの、小沢氏の積極的な関与については否認を貫いており、法廷でも小沢氏をめぐり激しい攻防が続くことが予想される。

【関連記事】
小沢氏不起訴 “次の舞台”は検察審査会 申し立て検討し起訴も
鳩山首相、小沢氏の監督責任「よく分からない」
野党3党に渦巻く落胆と怒り 「政治責任」をなお追及へ
小沢氏を「嫌疑不十分」で不起訴に 刑事責任追及は困難と判断
石川議員ら3人を政治資金規正法違反で起訴

<屋久島>縄文杉登山道、中旬までに迂回路(毎日新聞)
施政方針演説で首相「批判覚悟で思い切って」(産経新聞)
禁止案の採否は「微妙な差」=クロマグロ取引維持に全力−赤松農水相(時事通信)
積雪で日暮里・舎人ライナー運転見合わせ 新幹線遅れも(産経新聞)
<裏金接待疑惑>前福岡県副知事を任意で事情聴取(毎日新聞)

漁船情報の空白4時間半=銃撃時の位置特定できず−1管(時事通信)

 北方領土の国後島沖で羅臼漁協(北海道羅臼町)所属の漁船2隻がロシア国境警備隊の銃撃を受けた問題で、2隻の漁船位置管理システム(VMS)の記録が空白となっている時間帯が、銃撃を受けたとみられる時間の前後4時間半にわたることが2日、第1管区海上保安本部(小樽市)の調査で分かった。1管はVMSを解析し、経緯を調べる。
 道は銃撃直後、2隻は日ロ間の協定で設定された安全操業海域内にいたとしていた。
 1管によると、銃撃のあった先月29日、2隻の位置情報は午前8時半ごろまでは、羅臼漁協が陸上で受信していた。その後、午後1時すぎまで途絶えたという。
 外務省によると、ロシア側は正午すぎに2隻を安全操業海域外で発見したとしている。銃撃があったのはその直後とみられている。 

【関連ニュース】
漁船位置情報に空白=銃撃時間帯に数時間
ロシア外務省に厳重抗議=漁船銃撃
船体前方に弾痕集中=銃撃受けた漁船2隻-1管
ロシア警備隊ヘリが銃撃=国後島沖の漁船2隻に
北海道知事「事実なら強く抗議」=国後沖銃撃

市局長補佐が募金19万円着服、フィリピン人妻の実家に送金(産経新聞)
<大相撲初場所>暴力団組長、土俵下で観戦 排除対策の中(毎日新聞)
<荒瀬ダム>12年度から撤去工事 熊本・蒲島知事正式表明(毎日新聞)
拳銃1丁と実弾97発所持=容疑で暴力団会長ら逮捕−警視庁(時事通信)
病院での拘束、賠償認めず=患者側が逆転敗訴−最高裁(時事通信)

福知山線事故 当時の支社長ら「不起訴不当」の議決(産経新聞)

 JR福知山線脱線事故で、運転士に精神的重圧を与える「日勤教育」が事故原因の一つになったとして、業務上過失致死傷容疑で書類送検され、不起訴になったJR西日本の橋本光人・大阪支社長(56)と三浦英夫・運輸部長(59)=ともに肩書は当時=について、神戸第1検察審査会は29日、「不起訴不当」の議決を公表した。

 議決は20日付。「起訴相当」の議決ではないため、法的拘束力を持つ「起訴議決」に至ることはない。

 2人については、県警が書類送検時に「刑事処分を求めない」という内容の意見を付与。神戸地検も「因果関係が立証できない」として不起訴にしたが、審査会は「再検討すべき」とした。

 申し立ては、事故で負傷した男性(23)が昨年10月に行った。この日は男性の母親(51)=兵庫県伊丹市=が記者会見し、「日勤教育がどれだけ運転士の心理的負担になるかを明らかにしてほしい」と話した。

 山根英嗣・神戸地検次席検事の話 「議決内容を検討の上、適切に対処する」

【関連記事】
「資料あれば報告書変わった」福知山線脱線で元事故調委員
「癒着体質」強い非難 事故調委の中立性疑問
JR福知山線で人身事故、3万8千人に影響 兵庫・宝塚
JR西歴代3社長「起訴相当」の議決要旨
脱線事故報告漏洩 JR西、ATS資料一部提出せず「脱線防げた事例」

「戦略的アセス」導入を最終報告 中環審専門委(産経新聞)
<匿名通報ダイヤル>2月から児童虐待の情報も受け付け(毎日新聞)
【いま、語る関西人国記】梅南鋼材社長 堂上勝己さん(57)(2)(産経新聞)
鹿大、同意なく 68人から採血 「研究目的」告げず(西日本新聞)
替え玉殺人の中国人妻に無期懲役 1件無罪、1件は傷害致死認定(産経新聞)

<研修生低賃金訴訟>1次受け入れ団体にも責任 熊本地裁(毎日新聞)

 国の外国人研修・技能実習制度で来日した中国人女性4人が、熊本県天草市の縫製会社で法定以下の低賃金で長時間労働を強いられたとして、未払い賃金や慰謝料など計約3578万円の賠償を求めた訴訟で、熊本地裁(高橋亮介裁判長)は29日、会社側と受け入れを仲介した1次受け入れ団体(同県小国町)に計約1725万円の支払いを命じた。

 高橋裁判長は、4人に対する過重労働などを認定した上で、団体が縫製会社への指導・監督を怠ったことが、縫製会社による違法労働の強制につながったと指摘した。弁護団によると、同種訴訟で直接の雇用関係がない1次受け入れ団体の違法性を認めた判決は全国初という。

 原告はいずれも06年に来日した山東省出身の20代女性。1次受け入れ団体「プラスパアパレル協同組合」を通じて、縫製会社の「レクサスライク」「スキール」で働いていた。

 判決によると、4人は縫製会社で、07年8月までの1年目は研修生、2年目は実習生として勤務。時には午前3時までの残業が常態化しており、休日は月に2〜3日程度だった。また逃走防止のため4人から旅券や通帳を取り上げて管理していた。

 判決は1次団体の協同組合の責任について、「縫製会社に適切な指導をしていれば違法行為が是正されていた可能性は高い」と指摘。約1725万円のうち慰謝料など約440万円について、縫製会社との連帯責任を認定。残りの未払い賃金分は縫製会社側のみに支払いを命じた。

 また、研修制度では1年目は労働者と異なり労働法規が適用されないとされているが、判決は「『研修』とは名ばかり。最低賃金法などの適用が排除されるものではない」と判断した。

 4人は、国からこの制度の推進を委託された財団法人・国際研修協力機構の法的責任も問うたが、判決は「原告らが主張した法的義務は存在しない」と退けた。【河津啓介、遠山和宏】

【関連ニュース】
三重大病院:過失認定 国に6千万円賠償命令
中日応援禁止:球場締め出しは無効 名古屋地裁判決
いじめ訴訟:病気との因果関係認める 最高裁が差し戻し
在韓被爆者訴訟:長崎地裁で和解 1次原告127人
広島・いじめ訴訟:いじめで病気、賠償を増額へ−−最高裁差し戻し

<2次補正予算>与党と公明党など賛成多数で成立(毎日新聞)
<石川知裕議員>自身の事務所費でも聴取 逮捕容疑以外で初(毎日新聞)
<地震>「東南海」「三河」の実態 岩手の研究者が本に(毎日新聞)
<子育て支援策>「ビジョン」閣議決定 認可保育所の定員増(毎日新聞)
<沖縄ひき逃げ>米兵を追起訴 読谷村・男性死亡(毎日新聞)

「捜査情報漏えいない」政府が答弁書(読売新聞)

 政府は26日の閣議で、小沢民主党幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件に関する報道について、「社会の耳目をひく事案については、報道機関が関係各方面に広く深く独自の取材活動を行っていると思われ、捜査情報の漏えいがあったとは考えていない」とする答弁書を決定した。

 新党大地の鈴木宗男衆院外務委員長が質問主意書で、「検察当局からのリークがあったのではないか」などとただしたのに答えた。

<朝青龍関>暴行された男性は鼻骨折(毎日新聞)
<失業>パート狙い撃ち1月56.4% 非正規の解雇で突出(毎日新聞)
<東海道新幹線>架線切れ3時間半不通…15万人に影響(毎日新聞)
<法務省>公訴時効見直し案 殺人は廃止、遡及も適用(毎日新聞)
7兆2千億円規模の経済対策 第2次補正予算案が衆院通過(産経新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。